@article{oai:shiga-med.repo.nii.ac.jp:00003309, author = {太田, 裕之 and 小島, 正継 and 赤堀, 浩也 and 郭, 翔志 and 井上, 貴至 and 目片, 英治}, issue = {1}, journal = {滋賀医科大学雑誌}, month = {Feb}, note = {症例は40歳女性。前日より持続する心窩部痛、嘔吐のために当院を受診した。腹部は全体に膨満し圧痛を認めたが筋性防御は認めなかった。特記すべき既往歴はなく開腹既往歴もなかった。造影CTでは小腸全体に拡張を認め、骨盤底の回腸は浮腫状で閉塞または炎症が疑われたが血流障害は認めなかった。まずイレウス管を留置し入院のうえ保存的治療を開始した。腹部症状は軽快したが腸閉塞の改善を認めなかったため、入院第6病日に腹腔鏡下腸閉塞解除術を施行した。術中所見では右卵巣嚢腫の周囲に炎症性癒着を認めた。この炎症の影響と考えられる横行結腸と小腸間膜との間に索状物の形成を認め、これにより回腸が閉塞をきたしていた。腹腔鏡下に索状物を切離し、小開腹下に閉塞機転の回腸を観察し腸管切除は要さなかった。産婦人科にコンサルトを行い卵巣嚢腫核出術を施行した。術後経過は良好で術後9病日に退院した。病理診断で卵巣腫瘍は子宮内膜症性嚢胞であり、再発予防に黄体ホルモン製剤を内服中である。子宮内膜症による卵巣嚢胞が腸閉塞の原因となることがあり、念頭におくべきである。腸管の減圧が図れていれば腹腔鏡手術が選択肢となり得る。稀な病態であり文献的考察を加えて報告する。, Departmental Bulletin Paper}, pages = {1--3}, title = {卵巣嚢腫を伴う小腸閉塞に対して腹腔鏡手術を施行した1例}, volume = {31}, year = {2018} }